事例:自然災害復興支援NFTプロジェクト(秋田県豪雨災害)|プロジェクト設計/立案

著者

本多弘政

“寄付の仕組み”をNFTで実装し、販売から寄付までを一気通貫で推進

ハイライト

  • カテゴリ:プロジェクト設計/立案

  • 取り組み:2023年7月14日に秋田県で発生した豪雨災害の復興支援を目的としたNFT販売プロジェクトの設計・実行

  • 実施体制:株式会社ロクブンノニ/A LOVE MOVEMENT/合同会社Encrypto の3社連携

  • 販売条件:$10、Ethereum、Open Edition、ERC1155、販売期間 2023/9/5〜9/30

  • 成果(公開情報):NFT販売 85点、売上 ¥141,072、寄付(Operating Income)¥94,012

概要

合同会社Encryptoは、株式会社ロクブンノニ様 ( 以下、ロクブンノニ )と、「社会貢献として成立し、かつWeb3の強み(参加導線・可視化)を活かせる」取り組みとして、復興支援NFTプロジェクトを提案しました。本件は、ロクブンノニと秋田県とのパートナーシップが進む中で生まれた構想を起点に、ロクブンノニおよびA LOVE MOVEMENTと連携し、企画設計から販売開始、収支整理、寄付の実行までを一連のプロジェクトとして推進しています。

背景

本件は、秋田県と株式会社ロクブンノニのパートナーシップが結ばれた年の夏に発生した豪雨被害に対して、ロクブンノニとEncryptoの間で「ブロックチェーン技術を活用して、地域や社会に実効性のある取り組みを形にできないか」という議論を行ったことを起点に具体化しました。

検討の中で重視したのは、単なる寄付呼びかけではなく、Web3ならではの強みである 参加導線の分かりやすさ(NFT購入) と 支援の可視化 を活かし、支援が“行動”として生まれる仕組みに落とし込むことです。

その上で、プロジェクトの象徴性と参加動機を高めるため、当社代表の本多が18年以上にわたり関係を築いてきたA LOVE MOVEMENTの大久保鉄三氏に参画を打診。クリエイティブの力を中核に据え、ロクブンノニ/Encrypto/A LOVE MOVEMENTの3社連携体制として、企画から販売・寄付までを一気通貫で推進しました。

また、災害発生を受けて「支援を実行可能なプロジェクトに落とし込む」必要が生じたため、寄付の意思だけではなく、参加者が迷わず行動できるよう、販売条件・参加導線・情報発信・収支整理までを最初から統合して設計しました。

目的

  • 被災地支援を、わかりやすい参加導線(NFT購入)で実現する

  • 売上金を「秋田県大雨災害義援金」へ寄付する仕組みを明確化する

  • Web3の取り組みを“企画”で終わらせず、実装(販売〜寄付)まで到達させる

プロジェクト設計(Encryptoの担当領域)

本件では、実行まで落ちることを前提に「設計→告知→販売→会計整理」の要素を最初から統合して設計しました。

  • プロジェクト骨子設計:目的/寄付先/実施体制(3社連携)/スコープの定義

  • 販売要件の設計:価格($10)/チェーン(Ethereum)/形式(Open Edition/ERC1155)/販売期間の決定

  • 実行導線の設計:購入ページ(Manifold)・公式サイト(日本語/英語)等、参加導線の整備

  • クリエイティブ連携:A LOVE MOVEMENT(大久保鉄三氏)によるデザインを核に、象徴性と参加動機を設計

  • 収支の見える化:必要コスト(Gas/広告等)を前提に、寄付へ着地する構造を整理(透明性の担保)

*公式サイト

*購入ページ

*購入方法

A LOVE MOVEMENT代表大久保鉄三氏によるデザイン

実施内容

  • 秋田県豪雨災害の復興支援NFTを告知し、販売を実施

  • 販売条件:2023/9/5〜9/30、$10、Ethereum、Open Edition、ERC1155

  • 寄付先:秋田県大雨災害義援金

  • 収支を整理し、寄付(Operating Income)まで実行

成果(公開情報)

  • NFT販売:85点
  • 売上:¥141,072

  • 費用:Deploy/Mint/Gas ¥4,610、広告費 ¥42,450(合計 ¥47,060)

  • 寄付(Operating Income):¥94,012

学びと再現性

  • 社会貢献プロジェクトは「想い」だけでは前に進まず、参加導線・販売条件・寄付先・収支整理をセットで設計することで実行確度が上がる

  • NFTは寄付の手段に留まらず、参加の証明や拡散の動機になりやすく、支援の輪を広げる設計が可能

  • 企画段階で“実装に必要な要件”を固めることで関係者連携がスムーズになり、販売開始まで到達しやすい

  • 自治体連携の文脈で生まれた構想を、災害支援という緊急性の高いテーマに対しても「実行可能なプロジェクト」として成立させられる

Encryptoが提供できること

当社では、Web3の企画を「アイデア」で終わらせず、プロジェクトとして成立する要件設計から、関係者連携、参加導線の整備、透明性を担保する収支整理まで一気通貫で支援します。「社会貢献×Web3」などテーマ性が強い取り組みでも、実行可能な形に落とし込み、やり切る設計が可能です。

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著者

本多弘政

合同会社Encryptoは、ブロックチェーン / Web3領域で、海外プロジェクトの日本展開や、PR・KOLマーケティング、事業開発、会計・オペレーション支援までを横断的に支援するコンサルティング会社です。大切にしているのは、単なる“翻訳”ではなく、文化・制度・信頼のギャップを理解し、最適な戦略と実行をつなぐこと。言語化されていない価値に輪郭を与え、関係者が動き出す瞬間まで誠実に伴走します。